2010年08月17日

宮澤賢治考・3

『銀河鉄道の夜』は、ジョバンニと友人を助けるために死んだカムパネルラが銀河鉄道に乗って宇宙空間を旅する・・という内容ですが、並々ならぬ賢治の思い入れがこもっています。

ジョバンニとカムパネルラが辿った銀河を、ステラナビゲータ(AstroArts Inc.)で描いてみました。

下図はクリックして拡大して見て下さい!

白鳥〜南の十字.jpg
AstroArts Inc ステラナビゲータVer.6にて作成

この作品は欠落部分を持つ未定稿で、原稿を詳細に調査すると、四段階にわたる手入れが行われていたことが判明していて、それぞれ初期形T,U,V,後期形(最終形)と呼ばれています。

後期形がいわゆる最終形として、一般に流布している文章となっています。

後期形への過程において、大幅な見直しが行われ主題決定に関わる重要な内容が見直されました。

「ブルカニロ博士」や「黒帽子の人物」のエピソードなど、それまであったいくつかの場面が削除され、作品の最初に「午后の授業〜家」の章が追加され、ブルカニロ博士の「実験場の幻想」だった鉄道の旅が「ジョバンニの夢として描かれることとなったのでした。

賢治が10年近くも構想を練って、おびただしい手入れが行われたにもかかわらず、生前ついに発表されなかったのです。

初出版は、賢治の死の翌年にあたる1934年刊行の宮沢賢治全集でした。

今でこそ「銀河鉄道」といえば、賢治の『銀河鉄道の夜』か松本零士作のSF漫画『銀河鉄道999』と誰もが思いうかべますが、そもそも「銀河」と「鉄道」を結びつけたのは賢治が最初だったと思われます。

本来、「銀河」を「河」と捉えるのならば、乗り物は「船」ではないでしょうか?

作品に欠落部分があることや、賢治の死後に発表されたことが、更に神秘的な魅力のある作品にしています。



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日々是実践 日々変化 諸行無常
posted by みはら at 05:16 | 千葉 ☀ | Comment(1) | TrackBack(0) | 趣味 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
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Posted by 田栗満 at 2010年08月17日 16:07
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